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旧山内家下屋敷長屋
施設情報
780-0862
高知市鷹匠町1丁目3-35
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旧山内家下屋敷長屋
解説
1864(元治元)年16代藩主山内豊範[とよのり]は、南屋敷の東にあった鏡川辺の7人の家臣の屋敷を替地を与えて召上げ、ここに下屋敷を建設しました。長屋もこの時建てられたものと考えられます。
南北に長い文字通りの長屋で、西面と両側面の三方が漆喰大壁で下方を下見板張とし、東西には半間通りの庇を付けています。一階は7区画に分けられていますが、それぞれ異なった間取りとなっています。二階は3区画に分けられていますが、中央の区画が十一間あって広く、いずれも板張りとなっています。この長屋は後世何回か用途が変わったこともあって改造が大きかったのですが、当初の柱や梁がよく残っていたため、1981(昭和56)年の解体修理で当初の形がわかり修理復元されました。大名の下屋敷の長屋は全国的に少なく、貴重な遺構であるといえます。