春は卒業や退職など、桜の花が散るように親しい人々との別れがあり、寂しい思いを感じる季節です。でも四月に入ると入学や入社もあり、希望で目をランランと輝かせた若い人々との新たな出会いがあり、再び元気をもらっています。
桜は花吹雪となって見事に散りますが、翌年にはまたしっかりと花を付けます。長年一緒に仕事をしてきた仲間と別れることにはつらいものがありますが、新たな人生のスタートを切ったんだという思いで、笑顔で送り出したいと思います。
新しい学校や職場に行き始めたときは当然不安もありますが、その不安を取り除いてくれるのはいつも人の和です。
慣れないことや困ったときに助けてくれるのは、同僚や友人です。世の中は、人と人の温かいつながりと支え合いで成り立っています。
先日、大先輩の横山龍雄さんをしのぶ会があり、懐かしい皆さま方との再会がありました。
常に市民の皆さまとともに歩みながら、共に考え、人の和と市民の心を大切にしていた方でした。また、畑が好きで、土佐の土とともに生きた生涯ではなかったかと思います。
いつもニコニコと天神橋を歩いて通勤しながら、道行く人々や子どもたちに笑顔で「おはよう!」とあいさつをしていた姿が、今でも目に焼き付いています。そんな後ろ姿から、とても多くのことを学ばせていただきました。
それぞれの先輩たちが築き上げてきたこの高知市を、市民の皆さまとともに発展させながら、次の時代を担う子どもたちにしっかりと引き継いでいかなければならないと、あらためて感じたひとときでした。
|