ことしのゴールデンウィークは、文字通り大型連休となり、いつもより遠距離の関東、東海地方の県外ナンバーも目立ったように思います。滑り出しは順調でしたが、後半天候が崩れ、特に濃霧のため高知自動車道が五月四日にストップしたのは残念でした。元観光課長のわたしとしては、土佐の青い空と海を期待して遠路足を運んでいただいた皆さんに、申し訳ない気持ちで、雨空を見上げました。
全国的に見れば、最近の観光スポットは温泉を核とした地域が多い中で、土佐観光は健闘してはいますが、県外からの入り込み数は減少しています。
土佐には、全国に誇れる歴史や文化、特色ある風土と四季折々のフードがあります。桂浜、龍馬、まんが、よさこい祭り。高知城、はりまや橋、日曜市、路面電車、そして、カツオ、のれそれ、ドロメ、小夏、フルーツトマト等、土佐の地酒と併せて旬のおいしいものは数え切れません。土佐人特有の人懐っこさも、観光客には大きな魅力です。
このように、土佐観光の素材は一級だと思うのですが、観光ブームに乗りきれていないのは、交通アクセスの弱さやコストの問題と合わせて、一月から二月にかけてのオフシーズン対策としてのプロスポーツキャンプ誘致の強化など、ソフト面の戦略が充分ではないのかと思います。
お四国巡拝から受け継いできた「お接待の心」、高知国体で発揮した「もてなしの心」で、来高していただいたお客さんに「高知に来て良かった。今度は仲間を連れてまた来よう!」と言っていただくような観光振興をめざしていきたいと思っています。
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