「よさこいの熱い夏」が過ぎました。ことしのよさこい祭りは、九日の前夜祭から十二日の後夜祭まで、珍しく雨も降らず、盛大に開催されました。
県外三十三チームを含む百七十九チーム、総勢約一万九千人の「よさこい人」たちが、日ごろの厳しい練習の成果を、多くの観客に披露しました。
よさこいのいいところは、形が決まった踊りやメロディーを押し付けることがないため、それぞれのチームの特色ある個性的な踊りや音楽が楽しめ、また踊り子さんたちの笑顔が本当に素晴らしいところだと思います。
踊り子には、若い方々が多いのですが、中高年の方々の参加もたくさん見られ、高知シニアチームでは、最高齢九十六歳の女性が元気いっぱいに踊っていました。いつまでも元気に踊っていただけるように、心からエールを送ります。
よさこいは日本全国で踊られており、よさこいソーラン、みちのくよさこい、原宿スーパーよさこいなど、よさこいを名前に付けた祭りは、全国で二百二十カ所以上になっています。その勢いはますます強くなってきており、高知のよさこい鳴子踊りが、全国のそれぞれの文化と見事に融合し、独自の発展を続けているのはうれしいことです。
さて、わが市役所チームですが、昭和二十九年の第一回から正調よさこい一筋で五十一年、正調を守り続けている貴重なチームとなっています。
正調よさこいにも、土佐の伝統的な美しさと素晴らしさがあり、正調よさこいを守り続けていくことが市役所チームの大切な役割と考え、正調一筋で百年をめざして踊り続けたいと思っています。
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