前回、山の話を書きましたが、山の仲間たちが長い間、真の友人でいられるのはなぜかをじっくり考えてみました。それは長く険しい道のりをそれぞれが役割を分担しながら、一緒に励まし合い、苦労してやっと登った山頂で、同じ達成感を共有して味わえるからではないでしょうか。みんなで苦労してたどり着いた山頂にはいつも笑顔がありました。この達成感とお互いの笑顔を見るために、苦しい山道を何時間もかけて登っているのだと思います。
山登りではチームワークが良くないと遭難し、命を失うこともあります。仕事でもチームワークと達成感が大切であり、チームワークの元は互いの信頼です。お互いを信頼し、支え合ってこそチームワークが生まれます。その信頼が失われたとき、そこには友を失う悲しみがあります。
人生にはそうしたことが何回かあります。しかし、その悲しみを乗り越えながら一歩ずつ着実に前進していかなければなりません。
人生そのものも「山あり谷あり」です。市政において、市民の皆さま方にご迷惑をお掛けすることもあり、申し訳なく思っておりますが、それでも着実に一歩ずつ前進する市政でありたいと思っています。
最近、「老いは年を取るから老いるのではない。自分自身に夢がなくなったときから老いが始まる」という言葉に出会い、感銘を受けました。
漫画家のやなせたかしさんのように、わたしも「山あり谷あり」の人生の中で、常に夢を持ち続けて生きていきたいと強く思います。
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