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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
姉妹都市・北見市(2006年11月号)
姉妹都市・北見市

 ことしは、高知市と北見市が姉妹都市の締結をして二十年の節目の年です。

 明治三十年に多くの高知県人によって北光社移民団が組織され、北海道に渡り開拓を始めました。百十年も前に、土佐の先人たちが北海道の原野に挑み、厳しい寒さに耐えながら、北見市の発展の礎を築いたことに心が打たれます。

 明治二年から昭和十年の間に、高知県から北海道へ約六千世帯が移住したといわれていますが、農場づくり、男爵いもの栽培、小樽運河の建設など、北見市のみならず北海道の開拓に果たした高知県人の功績は語り尽くせません。

 明治二十九年八月に坂本直寛、澤本楠弥、前田駒次らが先発隊としてクンネップ原野に入り、この地を北光社農場の建設地とし、参加者を募っています。

 坂本直寛は龍馬の長姉・千鶴の子で、自由民権運動家でもあり、英語を学びイギリスの地方自治制度や地方議会制度などを原書で読んでいたようです。直寛は自治・自立の理想の村を建設しようとしましたが、浦臼の聖園農場の経営に携わるため、志半ばで北見を離れました。その後、澤本楠弥、前田駒次らは大変な苦労をして北光社農場の経営に取り組み、鉄道の敷設など北見発展の足掛かりをつくっています。

 勤労青年やライオンズクラブの交流などをきっかけに始まった姉妹都市交流。今回、記念訪問団の一員として北見市を訪問しましたが、市民の皆さんをはじめとする百二十一人の大訪問団となり、交流が順調に拡大していることを実感し、大変心強く感じました。今後とも北見市との友好のきずなを深め、交流の輪がさらに広がることを願っています。

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