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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
日曜市百三十周年(2007年2月号)
日曜市百三十周年

 高知が全国に誇るものはたくさんありますが、日曜市もその一つです。土佐の街路市は長い歴史があり、土佐藩四代藩主山内豊昌公が地域ごとの開市日を定めてから三百十七年。日曜市は昨年百三十とよまさ周年を迎えました。

 市民、県民、観光客にも根強いファンを持つ日曜市ですが、課題もあります。

 一つは、農家の後継者不足等による出店数の減少であり、昭和四十五年には約六百七十店あった出店数が現在では四百八十店になっています。

 また最近行われた通行量調査では、年間約八十万人の来市者のうち地元のお客さんが減少し、観光客が増えている傾向があります。

 街路市のお店の顔は土佐の優しいおばちゃんたちが多く、輝く笑顔でおなじみさんと親しく世間話をしながら自慢の特産物を売っています。男性陣は荷作りや運搬などの裏方で店をしっかり支えています。

 この日曜市の中でもファンが多い「イモ天」(実はわたしも大ファン)を県外の観光物産展へ持って行けないかと考えましたが、「もし自分らぁが行くとしたら、県外へ行っちゅう間高知の街路市が空く。よそへ頼んだら同じ味が出せるかどうか分からんき、難しいねぇ」とのことでした。その言葉に、品質管理と市へのこだわりをあらためて再認識し、「さすがプロ意識が高い」と感心したことです。

 街路市は出店者の方々とお客さんで成り立ち、繁栄してまいりました。全国に誇れる、この土佐の街路市を大切にしながら、さらに活性化させていきたいと思っています。

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