市長だより 高知市トップへ
内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
日野原(ひのはら)先生(2008年6月号)
日野原(ひのはら)先生

 テレビでもおなじみの日野原重明先生にお会いする機会があり、隣席で食事をしながら、お話を伺うことができました。

 現在九十六歳。地下鉄サリン事件の救急処置に当たったことでも有名な東京の聖路加(せいろか)国際病院の理事長であり、毎日多くの患者さんを診察されている現役のスーパードクターです。

 日野原先生のご講演を聞かれた方も多いと思いますが、九十六歳にして、ほとんど原稿なしで立ったまま、2時間の講演を全国で行われている先生のお姿には驚嘆するばかりです。

 先生にお会いする直前にテレビを見ていますと、先生が登場し、二日に一度はステーキを食べているというお話にびっくり。スマップが作った料理をおいしそうに食べられていた先生に驚いたことでした。

 先生は昭和四十五年のよど号ハイジャック事件に乗客として乗り合わせ、その後の人生は「命の大切さ」をできる限り多くの人々に知ってもらいたいとの強い思いで各地で「いのちの授業」を行われております。

 最近、子どもたちが自分で命を絶つ悲惨な事件が相次いでいます。先生は生涯をかけて「命の大切さ」を訴え続けていくでしょう。

 八年先まで予定が入っておられる日野原先生、いつまでもお元気でと、心から願います。そして、わたしたちも、先生が生涯をかけて行脚し伝えている「命の大切さ」をしっかりと受け止め、多くの人々に伝えていきたいと思います。

Kochi city