いよいよ政権交代が現実のものとなりました。
前回の衆議院の郵政選挙では、自民党296議席、民主党113議席でしたが、今回は完全にひっくり返り、民主党308議席、自民党119議席、民主党の圧勝となりました。
政権交代が実現した大きな要因は平成6年に細川内閣で導入された小選挙区制度であり、二大政党政治の幕開けの原動力となっています。
県内では、自民党・公明党の現職議員の方々が当選され、全国情勢とは別の展開となりましたが、疲弊している高知県の再生のために、地方の切実な声を国政へしっかりと届けていただくことを願います。
さて、民主党を中心にします新政権の下で連立内閣が立ち上がりましたが、政策が大きく転換しつつあるため、まだまだ手探り状態で、情報も不足がちであります。
後期高齢者医療制度の廃止も表明されていますが、新しい受け皿となる制度もできていないので、まだまだ不安も多いところです。高速道路の無料化では、来高されます観光客が増えるなど、いい効果もあると思いますが、JR四国の乗客の減少など、公共交通機関へ与える影響も心配しているところです。
群馬県の八ツ場(やんば)ダム建設中止の問題でも明らかなように、大きく政策のかじを切ると、一方ではどうしても負の部分が生じますので、丁寧な対応が大切です。新政権には地域の人々が生き生きと暮らすことができる国づくりを心から願います。