高知市出身の松村厚久(あつひさ)社長が率いるダイヤモンドダイニング社が、全国の飲食業界から注目を浴びています。松村社長は高知追手前高校の出身で、現在44歳。10年前からその奇抜で斬新なアイデアで、まさに飲食業界に革命を起こしていると言っても過言ではありません。

　松村社長が10年前、銀座にオープンした「ヴァンパイア・カフェ」は、まさにドラキュラの館(やかた)で、メニューにも「悪魔風チキン」があるなど、型破りなコンセプトで有名です。

　松村社長の店づくりの特色は、一店舗ずつお店のコンセプトが異なることです。「迷宮の国のアリス」「竹取百物語」「戦国武勇伝」「ベルサイユの豚」「ぶたの恩返し」「牛弁慶」「かに地獄」など、店名を見ているだけでも楽しくなります。

　また、高知へのこだわりも強く土佐を前面に売り出す店も、「竜馬が如(ごとく)」「四万十川」など11店舗にも及びます。松村社長率いるグループ会社全体では約２３０店舗もあり、ふるさと高知からは、カツオをはじめとする新鮮な魚介類も多く食材として使っており、宿毛に「(株)土佐社中」という会社まで設立しています。

　飲食業界の著名な賞も受賞し、注目を浴びる松村社長。そのつかみどころのない「不思議ちゃん」キャラで誰からも愛される土佐人です。

　10周年を迎えるとともに１００店舗１００業態を達成した祝賀会では、これから売り上げ１０００億円をめざすと堂々と宣言した松村社長の今後のご活躍を祈ります。