高齢者の方々の能力活用法等が紹介された『ご隠居の底力』(徳間書店)という本に、なかなか興味深いことが書かれています。
一般的に高齢者と呼ばれる65歳以上の方々は本当に若く、体力も知力も旺盛で、非常にお元気です。新老人の会代表で100歳の現役医師・日野原重明さんも、高齢者の65歳の定義を75歳以上にしようと提言されています。
日本だけではなく、アジア諸国も実は相当に高齢化が進みつつありますが、日本以外のアジアの国では、年金制度があまり整備されていないために、これからなかなか大変な状況を迎えることになると思います。
今、高齢者の方々の人材は非常に豊富で、職場を退職されてから、ますます円熟味を増してこられる方々もたくさんいます。地域社会の中で、これらの人材がさらに活躍できる場をつくることができれば、地域コミュニティの機能も、さらに高まってくることは間違いないと思います。
シルバー世代の方々がNPO活動や地域活動などを通じて、新たなコミュニティビジネスを起業できるようになれば、さらに飛躍的に活動の場が広がっていきます。
専門的な知識を生かした講演会や若い方の人材育成の支援、新エネルギーの転換策への支援など、高齢者の方々のさまざまな活動が始まりつつあります。全国平均より高齢化が先行している高知でも、ぜひそういう取り組みを進めていきたいですね。