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内和外順高知市広報紙「あかるいまち」より


3月11日(2013年4月号)

東日本大震災に学び、地域の皆さんと共に南海地震に備えることを心に誓う岡崎市長 平成23年3月11日、午後2時46分、東北沿岸部を突如襲った東日本大震災から、早くも2年が経過しました。

 大震災でお亡くなりになられた方々は1万5,880人、2年が経過した今なお、行方不明の方々は2,694人もおられ、ご家族やご親族は、2年前の3月11日で時計が止まっているかのようだと、訴えます。

 当日の朝、笑顔で家を出たまま、行方不明になられた子どもさん、お父さん、お母さん、一人一人のご家族にとりまして、かけがえのない人が、未だに行方不明になられていることに心が痛みます。

 現在、岩手・宮城・福島の3県において、仮設住宅で不自由な生活を余儀なくされている被災者の方々は、約24万人にものぼっています。

 仮設住宅は本来、2年間の期限ですが、公営住宅の建設が大幅に遅れているために、今後も不便な仮設住宅の暮らしが長引くようです。

 地域のコミュニティの分断も深刻です。地域の大切な絆であるコミュニティは、最初の避難所生活でバラバラになり、仮設住宅の抽選で分断され、今後災害公営住宅が完成した時には、再び抽選で分断されます。

 今回の東日本大震災で我々は多くのことを学びました。

 人ごとではなく、南海地震が発生すれば、その瞬間からこれらの課題に直面しなければなりません。東日本の人々の尊い経験に学び、本県では、できる限りのことを、地域の住民の方々とともに、事前に準備しておかなければなりません。

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