昭和29年8月に始まった「よさこい祭り」が、ことし60回記念大会を迎えます。
よさこい祭り50回の記念誌を見ると、当時の濱長のご主人・濱口八郎氏が武政英策氏に楽曲を頼んだ時には、既に7月間近になっており、いかにも土佐人らしいと感心します。そして主催者である「よさこい祭振興会」が立ち上がったのが7月始めだったそうで、まさに奇跡のスタートでした。
初回の祭りの立ち上げには、当時の高知市議会も深く関わっており、祭りの初めての祈願祭は、高知市議会の本会議場で開催されています。議場では当時の中島龍吉議長が祭主となり、氏原一郎高知市長、入交太蔵商工会議所会頭などが列席し、「市民の健康と繁栄を祈願する市民祭」としてスタートします。
第1回大会では、祭りの一環として行われた「合成酒タダ飲み大会」が大人気で、市民2千人が詰め掛け、一瞬でなくなったそうで、さすが土佐だと笑ってしまいます。
昭和47年の19回大会の時には、フランスのニース・カーニバルに招待され大喝采を浴び、最近ではインドネシア・スラバヤ市やベトナム、上海など海外でも踊られています。
ことしの60回記念大会では、懐かしい第1回目の正調よさこい鳴子踊りも復活します。
これまで、祭りを支えていただいた皆さま方に感謝申し上げますとともに、次の80年、そして百年に向けて、新しいスタートを切ってまいります。 |