ミステリ小説の雄、とも呼ばれている安芸市出身のベストセラー作家が高知市に居ます。その名は、西澤保彦氏、県立安芸高校出身、アメリカの大学を卒業後、推理小説を書き始め、1995年にデビューして以来、常にミステリ小説のランキング上位に位置付けられているベストセラー作家です。
推理小説は大御所の松本清張の時代からさらに進化し、1990年代から新しい本格ミステリの時代に入ったと言われ、高知市在住の西澤保彦氏をはじめ、京極夏彦氏、北森鴻(こう)氏など、才能あるさまざまな作家が活躍しています。それぞれ独特な個性があり、作家自身にも魅力的な人が多いと感じます。特に、西澤さんの作品はかなりマニアックなものが多く、独自のSF的な設定をもとに謎解きをしていく「SF新本格ミステリ」と呼ばれ、他に追従を許さない作品を多く発表しており、根強い西澤ファンが定着しています。
人気のある「タック&タカチ」シリーズでは、酒を飲めば飲むほど推理が冴(さ)え渡ってくる主人公・匠千暁(たくみちあき)が活躍しており、「西澤さん、やっぱり土佐人ですね」と共感します。
高知市内に在住する安芸高校出身の土佐人が、全国に熱烈なファン層を持つミステリ界の雄であることをうれしく思います。
高知市民図書館にも、西澤保彦氏の作品をいろいろ置いてありますので、また、手に取ってみてください。文壇界における作家・西澤さんのさらなるご活躍を祈ります。 |