「ガラスの天井」 って何のことだと思いますか。実は、女性の方々が管理職になりにくい見えない障壁のことをさす言葉だそうです。
女性の方々は、能力も高く管理職を担える実力を持った方も多いのですが、日本の社会の中では、まだまだ男性の役職が多く、女性が活躍できる場は少ないのが実情です。しなやかで、創造的な地域づくりや社会を築いていくためには、女性から見た視点は不可欠です。
東日本大震災の厳しい被災地の現実を見据えて、高知市では女性だけの南海地震対策プロジェクトチームを立ち上げ、2年近くにわたり、女性の視点で徹底的に課題を洗い出してもらいました。
男性が一人も入っていないプロジェクトチームは、おそらく役所始まって以来初のチームです。
彼女たちは、皆困惑しながらも、動き始めます。被災地に入り、女性を中心とする多くの人々から話を聞きながら、「女性から見た特別な視点とか関係ない、普段、わたしたちが日常的に活動している生活者の視点で、現実に困っている問題に直面すればいいんだ」と気付きます。
昨年末に、大地にしっかりと足の着いた生活者からの貴重な、防災対策の提言を受け取りました。ここで知り合えた仲間たちを、これからも大切にしていきたい。彼女たちの本音です。女性の能力は高いことを実感します。
ガラスの天井を少しずつ砕いていきたいですね。 |