毎年、5月中旬に長宗我部まつりが開催されています。初日は長宗我部家ゆかりの地・岡豊城跡にある県立歴史民俗資料館でフェスティバルが開かれ、翌日には、長宗我部家守護神、長浜の若宮八幡宮参道で祭りが開催されます。
祭りは、年を追うごとに盛大になってきており、武者行列や、ちびっこ武者行列、また、1586年に大分で共に薩摩の島津軍と戦った豊後(大分)・大友宗麟(そうりん)ゆかりの鉄砲隊も、遠路駆けつけていただき、迫真の演武を披露しています。
1586年の大分県戸次(へつぎ)川(現・大野川)の合戦は、友軍との軍議が十分に整っていなかったこともあって壮絶な戦となり、最後は勇猛果敢な長宗我部軍と、戦上手の島津軍の激烈な戦闘となり、元親公の後継者であった長男・信親(のぶちか)公が部下700余騎とともに全員討ち死にするという、戦国史上、まれに見る激闘となりました。
信親公の勇猛な戦いぶりには、島津家も感服し、父・元親公からの遺体引き取りの信書にすぐさま応じ、火葬に付した上で遺骨を丁重に返しています。
激戦があった大分市の地元、上戸次では援軍・信親公の奮迅の戦いに感激し、立派な墓を建造し、信親公の丁重な墓前祭を毎年開催してくれています。若宮八幡宮での長宗我部まつりには、大分市からも大勢の方々が駆けつけてくれています。
ゆかりの地・大分市との相互交流がさらに深まることを期待します。
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