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このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。 | ||||
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紀貫之公の短歌の一節に「子を恋(こ)ふる 思ひにまさる 思ひなき」という言葉を見つけました。 「子を想う、その気持ちに勝るものはない」という心のこもった歌です。 しかし、残念ながら子どもたちを取り巻く環境は、年々厳しくなってきている現実があります。 OECD(経済協力開発機構)の統計では、日本の子どもたちの貧困率は15・7パーセント、6人に1人の高い比率で、加盟国34カ国のうち10番目 に悪い、厳しい数字です。 特に、一人親家庭の子どもの貧困率は50・8パーセントと非常に高く、OECD加盟国の中で最も悪い比率となっています。 将来の夢が持てない子どもたちに、できるだけの希望を持っていただきたいと始めた「高知チャレンジ塾」が、今年で6年目を迎えます。 生活が苦しい家庭の中学生の子どもたちを支援する無償の学習塾です。 教室では教職員のOBや大学生などの応援を得て、400人近い中学生が登録しており、学習に励んでいます。高校への進学を諦めていた子どもさんが高校に進学でき、「将来の目標を持つことができて嬉しい」と言う言葉を聞くと、こちら側が思わず泣きそうになります。 子どもたちの貧困は、周囲からはなかなか見えないものです。できるだけ多くの方々が「見落とさない」と気付いていくことが大切です。 子どもたちの夢と未来のために、支援の輪を広げたいですね。 |
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