TURNS 自分に合った高知をみつけよう! ~こうち二段階移住~

「TURNS」自分にあった高知をみつけよう! 高知が提案する新しい移住の形「二段階移住」。 「二段階移住」とは、いきなり田舎暮らしを始めるのではなく、まずは高知市内に移住・滞在し、そこを拠点に県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、安心して最終的な移住を決めていただく、というしくみです。


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「高知の食べ物は安くて新鮮でおいしい!特に果物とお刺身の味に感動しました」とお二人。自分たちで釣った魚の味にも驚いたとか。県東部と高知市を巡り、グルメや現地の様子などを体験。全行程にゲストの先輩移住者3名が同行するという内容だった。ゲストは、「釣りバカ日誌」主人公・浜ちゃんのモデルで、元・アウトドア雑誌「BE︲PAL」編集長の黒笹慈幾さん、中山間地域から学び・文化・仕事の場を作り出す活動などで知られる「土佐山アカデミー」事務局長の吉冨慎作さん。そして、WEB、紙媒体、空間デザイン、商品企画など多方面で活躍するデザイナー、町田美紀さんという顔ぶれ。都会で培った人脈やスキルを高知で活かし、地元の人と協力して地域を盛り上げ、いきいきと暮らす。そんなお三方の姿に、佐久間さんご夫婦は大いに刺激を受けた。特に雄一郎さんは、かねてから「地方創生」に関心があったそうで「ぜひお三方のような方たちと一緒に、地方創生に取り組みたい」という思いが沸々とわいてきたという。日本全体の課題である〝過疎〟が、特に深刻な高知県。「ここで成功事例が作れたら、他県にも活用してもらえるんじゃないか」。当初の移住目的に加え、高知でやりたいこと、やるべきことが見えてきた雄一郎さんは、早い段階での移住を決意。「5年後を目途に…」と考えていた寿弥子さんを説得し、移住体験ツアーからわずか1年後の2020年3月に高知市への移住を実現させた。多い場所に移住したい」と相談する。一方、東京での暮らしに充実感を得ており、ご実家も東京近郊だった寿弥子さん。家族と遠く離れて暮らすことにも多少不安があり、移住にはそれほど積極的ではなかった。しかし、雄一郎さんの真剣な様子に「5年後くらいなら考えてみても」と、情報を集め始める。以前から大の旅行好きだったため、最初は旅行がてら候補地を回ってみることに。「暖かくてごはんがおいしい所」を条件に、九州や四国を中心にピックアップ。雄一郎さんも移住雑誌「TURNS」が主宰する高知市のイベントに足を運んだ。そうするうち、ネットで高知県が主催する移住体験ツアーに目が留まった寿弥子さん。「各県の移住体験ツアーを検索していましたが、中でも高知は一番内容が充実していました。窓口の方の対応も親切で、ウェルカムな雰囲気が伝わってきましたね」こうして、2019年3月にご夫婦で移住体験ツアーに参加。ツアーは、一泊二日で高知高知市に移住して一年が経つ佐久間さんご夫妻。夫の雄一郎さんは、福島県郡山市出身、妻の寿弥子さんは、神奈川県横浜市出身。お二人とも進学や就職を機に東京に移り、結婚生活も含めて約20年間生活してきた。その東京を離れ、高知に移住したのは、雄一郎さんの「もっと人と自然のバランスがとれている場所で暮らしたい」という思いからだったという。「僕は、もともと人混みや物音に敏感に反応する体質で。特に、時々乗らざるを得ない満員電車が苦痛で仕方がなかった。同じ人間同士なのに敵対し、殺気さえ感じるあの雰囲気に耐えられなかったんですね」と、雄一郎さん。さらに東京は、オリンピックの開催が決まった頃から人口も観光客も倍増し、家賃もますます高騰。「東京は便利で刺激的なことも多い反面、ずっと暮らす場所ではない」という思いが、日に日に強くなっていったと言う。そこで、思い切って寿弥子さんに「もっと人が少なくて、自然のきっかけは移住体験ツアー高知市を代表する河川・鏡川。中心部から車で約20分の宗安寺周辺の河原は遊泳&BBQスポット。9


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