TURNS 自分に合った高知をみつけよう! ~こうち二段階移住~

「TURNS」自分にあった高知をみつけよう! 高知が提案する新しい移住の形「二段階移住」。 「二段階移住」とは、いきなり田舎暮らしを始めるのではなく、まずは高知市内に移住・滞在し、そこを拠点に県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、安心して最終的な移住を決めていただく、というしくみです。


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自宅から車で約1時間で行ける「スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド」。ここでは“仁淀ブルー”を堪能。高知市の移住相談窓口担当の森田加奈子さんは、困ったときすぐに相談できるパートナー。す」と、雄一郎さん。昼休みには、近くの河原で景色を眺めながら愛妻弁当を広げるのが日課になり、外食が多かった東京時代と比べ、コレステロール値も下がったそうだ。妻の寿弥子さんは、東京で勤務していた洋菓子メーカーのマーケティング業務をリモートで継続。オンライン会議ツールなどを活用し、高知にいながら問題なく仕事を続けることができているという。休日の過ごし方も変わったという佐久間さん。街路市で旬の食材を買い、河原やキャンプ場、里山に住む友人宅に遊びに行ったりと、自然と触れ合うことが多くなった。「高知に来て、食べ物や自然から季節を感じるようになりました。コロナ禍で、こちらで会いたかった人に会えないもどかしさはありますが、暮らしは豊かになったと実感しています」ただやはり、雄一郎さんにとって高知市は「意外と都会」。そうした思いもあって、2021年には隣接するいの町へと、二段階移住をした。縁や流れに任せ、焦らずゆっくり、より心地良い方へと暮らしが進んでいく。まずは高知市への方が親身になってくれるのも高知の魅力だと思います」と、振り返る。移住後は、4月からさっそく県内の地方銀行で働き始めた雄一郎さん。東京の大手銀行でファンドマネージャーをしていた時の縁がつながり、入行に至った。配属先の「地域振興部」は、地方創生の取り組みをさらに強化するため2017年に新設された部署。当初からチャレンジしたかった業務とあって、やりがいを感じながら働いている。「職場は皆さんフレンドリーで、とても良くしていただいています。代わりはいくらでもいる、という東京のスタンスと違い、一人一人にしっかりと仕事を任せるという雰囲気も、モチベーションアップにつながっていま佐久間さんは、高知が推奨する「二段階移住」を活用。最終的には、高知県内でのいわゆる「田舎暮らし」を希望しているが、まずは利便性の良い高知市に住みながら次の移住先を検討していくという制度だ。高知市では、こうした二段階移住を目指して一段階目に高知市へ移住された方に、引越し費用や住居費を対象とした補助金制度を設けており、佐久間さんもこの制度を利用。慣れない申請手続きは、高知市の担当者・森田さんにアドバイスをもらった。「森田さんには、移住前から何度もメールで相談にのっていただきました。補助金の申請も自分たちだけでは難しくて…。窓口荒天の日以外は毎週日曜日に開かれる街路市。高知城近くの通り約1kmにずらりと店が並ぶ。11


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