TURNS 自分に合った高知をみつけよう! ~こうち二段階移住~

「TURNS」自分にあった高知をみつけよう! 高知が提案する新しい移住の形「二段階移住」。 「二段階移住」とは、いきなり田舎暮らしを始めるのではなく、まずは高知市内に移住・滞在し、そこを拠点に県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、安心して最終的な移住を決めていただく、というしくみです。


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全国から2万人近い踊り子が集結する「よさこい祭り」は、市民と踊り子と観光客が一体となって盛りあがる高知県最大のお祭りだ。よさこいを踊るために、全国各地から高知市に移住した踊り子たちが、わかっているだけで30人以上いる。芳村百里香さんは2012年春、憧れのよさこいチームで踊りたいという一念で京都から高知市に移住。こうした人たちの熱い想いを高知市は移住・定住施策に盛り込み、「よさこい移住応援隊」をつくった。移住希望者の相談対応や情報発信が中心で、芳村さんら13人(2020年現在)が委嘱されている。法律事務所で働きながら、よさこい祭りの準備や移住相談に多忙な日々を送る芳村さん。「毎日がリア充」と満面の笑みで語ってくれた。新しいことにチャレンジする高知人の気質にふさわしい図書館が、高知市の目抜き通沿いにある。国内で初めて、高知県と県庁所在都市の高知市が合築で建設したオーテピア高知図書館。中四国最大級という規模だけでなく、小さな子どもから、中高生、高齢者、ビジネスマンまで世代や職種を超えて利用してもらえるようにさまざまな工夫が凝らされており、「ここに来れば高知県のすべてのことが分かる」という情報のハブをめざしている。また、最上階には「高知みらい科学館」のプラネタリウムがあり、全国のプラネタリウム観覧者数ランキング(小規模部門)で2018、2019年度の2年連続1位に輝いた。「こうちこどもファンド」と「とさっ子タウン」。将来、まちを担う子どもたちに早い段階からシチズンシップ(市民意識)を学んでもらおうと高知市ではユニークな取り組みを続けている。こうちこどもファンドは、まちづくりのアイデアを子どもたちから募り、その活動に対して同じ世代の子どもたちが大人と一緒に審査をし、20万円以内で助成をする。子どもたちに、主体的に提案する力や実行する力を高めてもらうことが目的で、これまで65件に1,000万円以上助成してきた。とさっ子タウンは、夏休みに現れる架空のまち。子どもたちが、市民として、働くこと、給料を得ること、納税することなどを学ぶ。市長選などもあり、子どもたちに社会の仕組みを知ってもらうことを目的としている。踊りでつながるよさこい移住中四国最大級の知の拠点オーテピア高知図書館子どもの主体性を育むユニークな高知の子育て(上)高知県立図書館と市民図書館が共同で運営するオーテピア。(左下)蔵書数は中四国最大級。図書館内では会話もできる。(右下)高知みらい科学館のプラネタリウムは、解説員による生解説が魅力。(上)地元に植生する野草を摘んで、オリジナルのブレンド茶や保存食を作成した。(左下)こうちこどもファンドの助成を受けて、地域を流れる河川の清掃活動を行う中学生。(右下)とさっ子タウンでは、さまざまな職業体験ができる。(上)2019年夏のよさこいで華麗な踊りを披露する芳村さん。(左下)演舞場になる商店街。(右下)東京のイベントでよさこい移住をPRするよさこい移住応援隊。17


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