

移住レポート
report

高知のいろんな場所に興味があるからまずは高知市で。
高橋 奈美さん
福島県岩瀬郡鏡石出身
短大まで福島で過ごした後、地元に就職。その後、上京。

移住のきっかけ
大学を卒業後、横浜でアパレルメーカーに就職。それからずっと都市圏で生活をしてきたのですが、同僚の実家があるということで誘われて遊びにいった津野町が初めての高知です。自然に囲まれたとてもいい環境で、野菜をはじめ食材がとてもおいしいことに驚きました。また、それと同時に、その当時に携帯の電波が入らないことも衝撃でした。あまりの環境の違いに、その時は高知に住むなんて想像もしていなかったというか…また来るのは難しいかなとその時は思っていたかもしれません。
暫くして、同僚のお父さんが家の裏に電波塔を立てたとのことで「携帯の電波が入るようになったから!」と強く誘われたことで再び高知を訪れました。その時に、改めて食材のおいしさや、落ち着いた環境のよさに「高知っていい場所かも」と感じたことが移住のきっかけです。

二段階移住を選んだきっかけ
ずっと働いてきた関東圏での仕事を退職した後、興味があったアジアを巡る旅に出かけました。私が魅力を感じていたのは観光地ではなく、タイやベトナム、マレーシアの食事です。旅行のガイドブックも食をテーマにしたものを購入し、いろんなお店を巡っている中で偶然にもその本を出版された方と出会う機会もありました。そのご縁で、料理を学ぶ教室に通ったりもしながらアジア巡りを楽しむ中で「アジア料理のごはん屋さんがやりたいな」という気持ちが強くなっていきました。
帰国後、高知の食材のおいしさを思い返し「アジア料理をするなら高知がいいかも」と思うように。ただ、高知県は広いし、津野町しか知らないし、四万十市もなんか良さそうだし、と悩んでいる時に、友人から『二段階移住』のことを聞きました。調べてみると、悩む人にこそぴったりな制度じゃないかと感じ利用することに決めました。

最初の拠点高知市での暮らし
2024年の6月から高知に住み始め、現在は土佐あかうしを扱う飲食店のアルバイトと、週一での間借り営業で「アジアごはん さまかた」を営業しています。まだ高知に移住をする前から、間借り営業をさせていただいたり、須崎市でシェアキッチンを借りて出店するなど活動をしてきました。その時に出会った人たちに誘ってもらって、週末にイベント出店することもしばしば。
高知市はなにかとイベントが開催されているなと感じます。街路市もそうですが、高知の人はいろんなことを楽しもうと取り組むのかなと感じます。そんな空気感も高知の魅力ですし、高知でお店をやりたいと思う要素です。
休日は、高知市やその他の地域もいろいろ見ながら、住居兼店舗として利用できる建物がないか、物件と理想の環境を探している最中ですね。

二段階移住に取り組む中で
二段階移住なので高知市を拠点にいろいろと地域を見ているのですが、高知市は街路市が火・木・金・日曜日に開催されていたり、JAのファーマーズマーケット『とさの里』があって、新鮮な食材が手に入れやすいことが魅力です。高知ならではのユニークな食材もあって、食の楽しみが増えました。
あとは、まだまだアルバイトも兼ねながらの暮らしなので、仕事先が多いことも助かります。最初はまったく検討もしていなかった高知市ですが、留まったことにより「高知市もありなんじゃないか?」と選択肢が増えました。自分がどんな暮らしをするのか、ゆっくりと考える時間を保てることが魅力ですね。


アドバイス
- これから移住を考えている方に、伝えたいことはありますか?
- 移住に興味がある地域に何度も足を運んで、いろんな面を見たほうがいいと思います。その点で、高知市に拠点を設けながらいろんな場所に行ける二段階移住制度は魅力的だと感じます。あとは、自分がやりたいこと・実現したいことをブレずに貫くことです。人に言うと、周りが協力してくれます。高知は特におせっかいを焼いてくれる人が多いので、地元の方がいろんな人を紹介してくれて、本当に周りの人に助けられています。でも、頼ってばかりでもダメなので、しっかりやって成果を見せられるように頑張りたい。そうすることで、地域×移住者の盛り上がりが生まれていくと思っています。

