TURNS 自分に合った高知をみつけよう! ~こうち二段階移住~

「TURNS」自分にあった高知をみつけよう! 高知が提案する新しい移住の形「二段階移住」。 「二段階移住」とは、いきなり田舎暮らしを始めるのではなく、まずは高知市内に移住・滞在し、そこを拠点に県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、安心して最終的な移住を決めていただく、というしくみです。


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健康サロンで、自ら考案した体操を広めながら地域とつながっていった。もう一つ、やりたかったのが「〝田舎〟にいながら新しい出会いに事欠かない」ゲストハウス。ひとたび夢を口にすれば、周りの人がさっと動くのがこの地の気質。2018年、理想的な空き家を手に入れ、協力隊を卒業した。宿泊客の条件を移住希望者に限るという、舵きり。これまで観光客などいろんな人を迎えてきた。現在はシェアハウスの看板も掲げ、この6月、宿泊の条件を、四万十エリアへの移住を考える女性限定に踏み切った。「四万十が好きな人と話すのがわたし自身楽しいんです。地域の人たちに温かく受け入れてもらった恩を返したい。女性一人でも気軽に地域とつながる、そんな役割を果たすゲストハウスにしたい」やりたいことを探す、人生の果てなきミッション。高濱さんは、移住して、地域と移住希望者をつなぐ場所をつくり、つなぐ人になる役目を見つけた。その清々しいまでの思いと取り組みは、このまちの先の風景をすこしずつ変えていくだろう。1.中華そば屋を営む移住者の店主と話す高濱さん。「四万十エリアは個人事業主が多く、みなさん行動に瞬発力があるんです」2.奥に見えるのが口屋内地区。もともと、人に頼ることができない性格だったという高濱さん。自宅周辺の草刈りなど、「今ではご近所さんを頼ります(笑)」3.廃校の隣にある自宅兼シェアハウス兼ゲストハウス「オキオカ」。高濱さんが移住相談を受けた女性が今、シェアメイトの一人になっている。4.痛くないマッサージで知られるさとう式リンパケアを施す高濱さん。自然にあふれ、挑戦しやすい場所を移住先に選ぶ。高濱望さんは、地元の高校を卒業後、山口県の大学へ進んだ。「やりたいことはなく、とりあえず地元に戻って就職しました」。やりがいを覚えた広報の仕事を続けて4年、部署が変わって転職を決意する。別の会社を経て、事務職に就いた。「肩こりがひどくて、リンパケアですごく楽になったんです」。高濱さんははじめて、やりたいことを見つけた。働きながらリンパケアの資格を取得。活かすすべを模索していたとき、旅先のモンゴルで出会ったのが、地域おこし協力隊のことだった。自ら選んだ地域で、なりわいを築く。その選択肢にピンときた。「どうせなら好きな田舎で」。候補地の一つが、かつて行ったことがある高知だった。「いろんな人とすぐつながるし、やりたいことを実現できる風土だと思い、ここだと直感しました」31歳、四万十市へ。知らない人と突然始まる世間話、窓を開ければ目の前に広がる清流。新たな暮らしは「楽で、ぜいたく」だった。協力隊になってからは、各地の241341


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