TURNS 自分に合った高知をみつけよう! ~こうち二段階移住~

「TURNS」自分にあった高知をみつけよう! 高知が提案する新しい移住の形「二段階移住」。 「二段階移住」とは、いきなり田舎暮らしを始めるのではなく、まずは高知市内に移住・滞在し、そこを拠点に県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、安心して最終的な移住を決めていただく、というしくみです。


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堀口正裕ほりぐちまさひろ1971年北海道生まれ。弊誌を発行、出版する第一プログレスの常務取締役。早稲田大学を卒業後、「LiVES」「カメラ日和」「tocotoco」の創刊に携わる。2012年6月、日本を地方から元気にしたい、地方暮らしの素晴らしさを多くの若者に知ってほしいとの思いから「TURNS」を企画、創刊。堀口正裕TURNSプロデューサー高知市の最大の魅力について市長はどのように考えていらっしゃいますか?高知は、もともと京の都から離れていたので、独自の文化が育ちました。特に幕末以降、身分や立場にとらわれず、時代を動かした坂本龍馬や、民衆の権利・自由を求めた板垣退助のように、土佐ではいつも民衆が主役という文化が育ち、それが今も続いています。気候は温暖で、日照時間が長く雨も多いことから、食べ物も豊富で、雪に閉ざされることもありません。食べることにあまり困らないので、人々はいつも明るくてフレンドリー。お酒が強く、酒を酌み交せば、すぐに友達になります。「高知はラテンだ」とよく言われていますが、その陽気さに魅了され県外にたくさんの高知ファンがいます。東京からみると、高知は遠いと思われていますが、実際は飛行機で1時間半ほど。しかもまちはコンパクトで、山も海も川も30分以内の距離にあり、医療機関が充実しているのも魅力です。TURNSの読者は、地域にかかわりながら移住・定住する若い世代が多いのですが、高知には、どの世代のどのような方が移住してきているのでしょうか?高知県の移住プロモーションの効果もあり、令和元年度には県全体で年間1030組・約1500人の移住者がいて、そのうち約230組・約360人が高知市です。県内市町村では1番多くなっています。世代では20~40代が7割以上と、若い世代がかなり多くなっています。仕事や動機もさまざまです。農業・漁業を希望する人もいますし、飲食店の開業やサーフィンを目的にした移住者もいます。また、高知市ならではとして、全国から2万人近い踊り子が集まる熱狂の「よさこい祭り」があるのですが、その祭りで踊るために移住してきたという人も大勢います。ここには、本当に多様な人々の多様な生きかたがあります。高知では現在、「二段階移住」を提唱していますが、どのような取り組みなのですか?簡単にいうと、一段階目で高知市へお試し移住していただき、高知で暮らしながら、さらに自分の暮らしにフィットした県内の市町村へ移住していただく、段階的な移住を推進しています。地方が疲弊したら東京は成り立たないといわれています。高知県も同じように、県内のほかの地域が衰退すると、高知市もおのずと活力がなくなります。高知市だけが生きのこればいいというわけではありません。高知県内にある34の市町村は人口が減る中、地域に人を呼び込むために頑張っています。高知市は、他の市町村に向けて開かれたゲートである高知は若い移住者が多く、活気を感じます。堀口堀口堀口岡﨑岡﨑岡﨑Profile踊りとお酒と太陽陽気な気質が高知ファンをつくる高知の食が集う「ひろめ市場」は、お酒を酌み交わす高知人、観光客でいつもにぎわっている。42


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