TURNS 自分に合った高知をみつけよう! ~こうち二段階移住~

「TURNS」自分にあった高知をみつけよう! 高知が提案する新しい移住の形「二段階移住」。 「二段階移住」とは、いきなり田舎暮らしを始めるのではなく、まずは高知市内に移住・滞在し、そこを拠点に県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、安心して最終的な移住を決めていただく、というしくみです。


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岡﨑誠也おかざきせいや1953年高知県宿毛市生まれ。青山学院大学経済学部卒。高知市役所職員を経て、2003年に高知市長に就任。現在5期目。国民健康保険中央会会長や全国市長会副会長などを務めている。岡崎誠也市長高知県高知市べきだと思っています。まずは高知市に来て、その後に自分の肌感覚にぴたっとはまる市町村を選んでもらえればいいと思っています。子育て支援は、移住先を決める上でも関心が高いのですが、高知市での取り組みを教えてください。郊外の土佐山という地域に、小中一貫教育の土佐山学舎という学校があります。土佐山地域では学校教育の枠を超え、地域で教育を支え、地域のために行動できる人材を育成する「社学一体」の理念をもとにした教育活動を行っています。小1から英語の授業もあり、この学校に通わせるために移住してくる家族もいます。中山間の山奥でも、こんな魅力的な教育ができるということを見せたくて、高知市の教育のシンボルとしてつくりました。子どもの医療費は気になるところだと思いますが、高知市では医療費は小6まで無料です。また県庁所在都市としては全国で初めて、同時入所の場合は第2子以降の保育料を無料としました。2人目を授かるきっかけにしてもらいたいと思っています。移住されてきた人は友達がおらず、ネットワークが少なく、つながりにかけるケースも少なくありません。さまざまな相談や悩みなどを気軽に問いあわせてもらえるよう、地域移住サポーターというボランティア相談員を中山間地域の方々に担っていただいています。また、よさこいをきっかけに移住して来た人も多いので、よさこい移住応援隊を13人委嘱し移住をサポートしています。高知市の将来像についてお聞かせください。全国で初めて県と市が一緒になって「オーテピア高知図書館」をつくりましたが、高知人の気質として、なんでも新しいものにチャレンジするという精神があります。高知市ではこれまでも、子どもたちのシチズンシップを育てることを目的に「こうちこどもファンド」や「とさっ子タウン」という取り組みを行ってきました。今後も、子どもたちの意識をさらに発展させ、子どもたちの発想を活かしたまちづくりを進めていきたいですね。TURNS読者に向けて、市長から最後にメッセージをお願いいたします。テレワークの普及で移住のハードルは下がりつつありますが、新たに仕事を探す人のために、移住と仕事をつなげる(一社)高知県移住促進・人材確保センターもありますので、仕事の相談などもお気軽にお問いあわせください。また、お試し滞在施設もあります。まずは気軽に暮らしを体験しにきてください。高知の人は、本当に面白い人たちばかりですよ。高知には多様な人々の生き方があります。堀口岡﨑Profile堀口堀口堀口岡﨑岡﨑岡﨑高知市は、県内の市町村につながるゲート社学一体・小中一貫教育プロジェクトとして、土佐山小・中学校を統合した「土佐山学舎」。43


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