古文書を読む
土免定(文政五年十一月/秋山村)
【縦】28.0㎝ 【横】41.0㎝
【形状】一紙文書・竪紙 【年代】文政5(1822)年
【解説】
「土免〔どめん〕」とは田畑や屋敷などに対する貢租を表したものです。土佐藩では、土免は2年ごとに決定されるのを通例としますが、そのときどきの土免は藩から各村に通知されます。そのための文書が「土免定」です。この文書は畑(畠)の土免を定めて通知したものですが、「壱ツ成」と低く設定されています。
それぞれの土地における免は、土免定では「免○ツ(○歩○厘)」と記載されます。この数値は、他藩の場合は年貢率を示すようですが、土佐藩では一定の面積からの収穫物のうち、貢租として納める正米の量を示すとみられています。
なお、土免定の形状はさまざまで、今回の資料のような竪紙のほか、継紙や冊子のものもあります。土免は土地の種類などによって異なるため、土免定に記載する土地の数量によって使い分けられていたとみられます。
その他の土免定(当館所蔵分)
※ 一紙文書、翻刻(PDF)のみ
翻刻は順次追加していきます