◆現在の事業内容をお聞かせください。
[山崎さん]
女性を専門として整体とリラクゼーションを行っています。特に、産前産後の専門的な学びを深め、妊娠前や妊娠中、産後の心身のケアを行っています。
また産前産後に関する講座を開催したり、バランスボールを使った教室やバランスボールインストラクター・産後指導士などの育成も行っています。
◆チャレンジショップでのお試し経営はいかがでしたか。
[山崎さん]
産前産後に特化した整体サロンは、幡多地域ではほとんどないこともあり、需要があるかなど不安も抱きながらのチャレンジでした。
しかしながら、この制度を利用することで、コスト面の心配を軽くすることができ、新しい事業のスタートとしてはとても助かりました。
また、経営に関して経験豊富で実績を兼ね備えた先輩経営者さんやチャレンジショップの卒業生などに意見や指導をもらえる機会もあり、経営方針を決める上でとても参考になりました。
◆開業時に苦労したことや経営上の工夫などを教えてください。
[山崎さん]
まず、店舗選びは一番最初に重要となってくるので、決めるまでに色々と考えました。地域や駐車場など色々なことを考慮すると、物件数も少なく、かつ店舗として利用できる物件も限られるため、店舗選びは一番苦労しました。そして、店舗の内装をできる限り自分で整えたため、楽しみながらも開店日が迫ってくることに焦りもありました。
家族や友人などの協力を得て開店日になんとか間に合った形になりましたが、みんなで作り上げた店舗は愛着もあり、私自身の癒し空間になっています。
そして何より、来てくださるお客様がホッと一息ついて、体も心もゆるんでもらい、日常を送るパワーを充電できる場所となることを意識して運営しています。
◆山崎さんのこれからのビジョンを教えてください。
[山崎さん]
まずは、この地域で産前産後の体を専門的にケアできる場所があることを知ってもらうこと、自分自身を大切にすることの価値と重要性があることを広めていきたいです。
産後は何年経っても産後です。妊娠出産で変化してきた体のケア、気持ちの整理は何ヶ月経っても何年経っても必要です。
そして、ただただお母さんがゆっくり休める場所作りもしていきたと考えています。
また、産後ケアの重要性を広めるために、伝える側の人材も育て、産後ケアを当たり前に受けられるようにしていきたいです。
<プロフィール>
山崎 生希(やまさき)さん
専門学校を卒業後、理学療法士として愛媛県の医療機関で約7年間勤務。
2018年に四万十市へUターンし、2021年11月よりチャレンジショップTJB(天神橋商店街内)で「産前産後のおうち 生希」をオープン。2022年12月、四万十市具同にて独立開業。
自身も2人の子どもを育てながら、赤ちゃんと一緒にできるバランスボール教室の開催、ママの体の悩みに寄り添う産前産後ケアサービスを提供している。