よさこい全国大会に鳥肌。
石川県の能登半島、和倉温泉で有名な和倉に「能登よさこい祭り」がある。その隣町の七尾市石崎町で父親が立ち上げたチームに踊り子として参加した宮崎美春さんは、10歳からよさこいを踊っている。彼女の人生が変わったのは、中学校1年生の時に高知で見たよさこい全国大会。その踊りをみているうちに「鳥肌が立って感動して、絶対高知に住もう」と決心したという。そこからの行動力はすごい。
高校は地元ではなく、高知工業高等専門学校(高知高専)に入学。高知高専チームで3年間、一般のチームで2年間踊り、卒業後は高知市役所に就職し、3年目を迎えた。「移住をしたいという意識はなく、ただよさこいを踊りたかっただけなんです」と当時を振り返る。
「学生の時は、月頃からそわそわして、だんだんテンションあがっていって、よさこいが終わったらすーっと下がる(笑)。成績表に、夏が終わるとテンションが下がりますねって書かれたぐらいですから」。
両親も「高知だから」と後押し。
「よさこいを踊っていると、色んな人と出会い、知り合う機会があります。県外から飛び込んできた私に対して優しく接してくれたり、色々とかまってくれ、すごく有難いですね。能登と高知を比べ一番違うのは気候です。こっちは天気が良く過ごしやすいし、空の高さが印象的です。能登は日本海だからか、どんよりした天気が多いです」。
宮崎さんのご両親も高知で暮らすことを後押し、就職する時も、「高知に行った時点で諦めている」と言われたという。今年は育休期間を終え、高知市役所踊り子隊で踊る。「将来はお子さんも踊りますか」と尋ねると、「させたいですね。今でも鳴子を持って遊んでいます」と笑顔で答えてくれた。
よさこい移住のQ&A
Q. よさこい移住を考える方へのアドバイス。
A. よさこいが好きで高知に移住してくる人は、それだけよさこい一筋みたいなところがあると思うので、そういう気持ちに自信を持ってほしいです。それを応援してくれる人も必ずいますし、よさこいを盛り上げていってほしいです。
Q. 中学を卒業して高知に暮らすことに不安は。
A. 中学生の時は何も考えずに、行きたいという気持ちだけでした。先生や親が準備を全部してくれました。
Q. 高知の食はいかがですか。
A. めっちゃ美味しい(笑)。親や友達が高知に来た時は一緒に居酒屋へ行きますが、どこへ行っても満足しますので、すごい土地柄だと思います。