人にすごく優しい商店街。
アメリカ・ニュージャージー州出身のオウェン・ウェイドさんは、20代半ばで外国語指導助手として高知へ。赴任する前は、ポーカーフェイスで建前ばかりという日本人に対する先入観があり、「友達にはなれない、1~2年で帰るだろう」と思っていた。しかし職場の歓迎会や、居酒屋で気軽にお客さんと友達になるなど、「人がすごく優しいし、すぐに友達になれます。そして住みやすい。家も、英会話教室も中万々にあり、家から職場まで歩いて行けます。すぐ隣にはスーパーがあり、夜は居酒屋もあります。特に8月はすごくラッキーで、私はいつでも商店街に行ってよさこいを見られます」とオウェンさん。10年以上ここで暮らし、日常生活ではバイクや自転車で十分だという。
これからも、ずっとよさこいに関わる。
オウェンさんは2013年から万々商店街のよさこいスタッフとなり、「万々競演場」で、商店街の人たちと一緒にバスの誘導をするなど、よさこいに関わる。こんな有名なイベントに参加できて、すごく面白いし、ラッキーだったという。
「アメリカのドーナツ化現象(中心商店地の人口が減少し、郊外の人口が増加する現象)に興味があり、その解決策の一つがよさこいではないかと思っているくらいです。それに商店街振興組合で私は外国人ではなく、高知人です。最近は日曜日に商店街を散歩していると、色々な方と『おはようございます。いい天気ですね』と挨拶します。まるで昔のテレビドラマみたいですね(笑)」。
これからもずっとよさこいに関わるというオウェンさん。今年もバス誘導の手伝いや、地方車に乗るかもと話す。ご自身の英会話教室と、今年から奥さんが商店街でお店を営業するなど、例年以上に忙しく熱い夏になりそうだ。
よさこい移住のQ&A
Q. 外国の方にとって高知は暮らしやすいですか。
A. 県外の英語の先生はみんな、ほとんど1年か2年くらいで帰ります。だけど高知の先生は、そのまま住んでいる人が多いです。
Q. それはどうしてですか。
A. 具体的なことは分からない、住みやすいからとしかいえない(笑)。
Q. 人を受け入れる風土がある?
A. 1年くらい前、商店街の喫茶店でランチを食べていた時、マスターとは仲が良いけど、普段はあまり話をしないんです。でも彼が突然電話持ってきて「電話」っていった。「誰ですか?」、「郵便局の人」。誰かがそこにいることを教えたみたいです。すごいです(笑)。