名古屋で就職し、富山のチームで踊る。
桶谷藍子さんは「富山大学よさこい部TNC」というサークルに入ったことがきっかけで、よさこいの魅力、達成感を知ることになる。大学時代は春から秋にかけ年間20回程度、地域の祭りやイベントなどに出演。大学のサークルを引退しても、社会人チームに参加して踊りを続ける。そして卒業して名古屋市で販売の仕事に就いても、富山のチームには続けて参加していた。
そんな彼女が高知に来て全国大会を見学したり、2011年には、「南砺!石楠花舞妙」チームの踊り子として本祭に参加するなど、高知との縁を結んでいく(このチームは当年の全国大会でペギー葉山賞を受賞)。そして、高知へのよさこい移住を検討する。
よさこいと高知の役に立ちたい。
「よさこいを続けていく上で、もっと突き詰めよう、そのためには本場の高知で踊りたいという気持ちが膨らんできました。そして1年前から移住するために情報収集を始め、半年前に移住を決断しました。不安だったのは仕事のことで、インターネット等を通じて高知の仕事を探していたんです。今までと同じ業種なら、よさこい祭りに出られなくなるし、運よく『高知よさこい情報交流館』で働かせていただけることになって、本当にラッキーでした(笑)」。
よさこいを通じて知り合った高知の踊り子たちに、今回の引っ越しや住む場所などアドバイスしてもらった桶谷さん。「高知には『自分が踊りたい、自分が主役』という思いで移住しました。この先は、主役であるよさこいの踊り子たちを支える立場になれたらいいな、と思っています。」と話してくれた。
(平成27年12月改訂)
よさこい移住のQ&A
Q. よさこいの魅力は。
A. 地元のお祭りは、ここに住んでいる人しか参加できないですが、よさこいは地域外から来た人でも参加できるというか、アウェイじゃなくてホームにできる。そんな力があります。
Q. 現在の仕事をどうやって見つけましたか。
A. インターネットです。知り合いがSNSで募集の情報を紹介しているのを見て、この仕事なら思い切って飛び込んでいけるかもしれないと思い、応募しました。
Q. ご両親には説明しましたか。
A. 仕事のこと、年齢的なこと、将来の結婚など、高知に住むことに反対はされなかったけど、心配はされました。でも今は応援してくれています。