参加のきっかけ
令和3年の 12 月に京都市から高知市へ移住してきました。地域の方から「よさこいは見るより踊るもの」と言われ、楽しいことに貪欲な自身のキャラクターとマッチし、応募初日に高知市役所の同僚3人と一緒に申し込みました。
練習期間
退庁後に、庁内での練習に参加。正調よさこい鳴子踊りのベテラン勢に交じっての練習は、ヒリヒリとした緊張感と踊りを自分のものにしていく過程を同時に味わえ、練習から尊い時間を過ごしたと記憶しています。
覚えたと思っていても、実は自分の癖が前面に出てしまい、それらの一連の流れを最初からやり直す、その繰り返しです。よさこい移住者の方々からは、「みんな、最初は踊れんかった。焦らんくていいよ。まずは、当日の雰囲気をイメージしながら、楽しく踊ろう。」と、アドバイスをいただきました。練習が進むにつれて、自分の演舞と隊列の動きが上手くシンクロする瞬間が訪れました。
自身の成長を直に感じ、もっと上手に踊りたいと思うようになり、踊りの楽しさと気持ちのたかぶりがマッチし、練習にも熱が入りました。
いよいよ迎えた本番
今年(令和4 年)のよさこい祭りは、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大状況を考慮し、規模を縮小して「2022 よさこい鳴子踊り特別演舞」として開催。3年ぶりに”よさこい”が高知に帰ってきました。私は初参加、ワクワクそわそわしながら当日を迎えました。
まずは市役所庁内で、市職員やご家族向けに演舞を披露しました。その後は、土佐山地域の高齢者施設や幼稚園に出向き、”出張よさこい”で地域を盛り上げてきました。地域の方々は、よさこいが大好き。各方面から「よう来た!」「よっちょれよー!」と声を掛けていただき、歓迎を受けます。出張よさこい後は、市内の12 会場を巡回し、踊り舞う時間を過ごしました。
よさこいの大きな特徴として、「地方車(じかたしゃ)」の存在があります。踊り子の前を、音響機材を乗せた地方車がゆっくりと走り、マイクパフォーマンスや生演奏、踊り子に声を掛けて、鼓舞します。この一連の流れが、よさこいの醍醐味です。「踊り子の舞」と「観客の声援」そして、「地方車の音響」の三位一体が折り重なり、よさこい祭りを心の底から突き動かす原動力となるのです。