よさこい祭りを学んでもっと高知を知りたい!
令和4年4月に高知市地域おこし協力隊として着任してから、みなさんから「よさこいは踊らんが?」と、よく聞かれました。私は北海道の「YOSAKOI ソーラン祭」は何度か見に行ったことはありましたが、この高知を代表する文化「よさこい祭り」は、名前だけは聞いたことがあるくらいでした。
高知市はこれから自分が住み着いて生活する土地。この文化を伝える当事者の立場から、身をもって「よさこい祭り」を学んで地域活性に繋げていきたいと考えていました。そんな時に、高知市役所踊り子隊の募集情報が目に留まり、迷わず参加することを決意しました。
「正調」とは何だろう?
正調とは昔から親しまれている当初の踊りを色濃く残していることです。 使われる楽曲「よさこい鳴子踊り」の歌詞は4番まであり、振り付けは1分弱の動きが繰り返される仕組みになっています。踊りの動作はそれほど難しくないため、小さい頃からクラシックバレエやバトンを習っていた私にとっては、簡単にすぐに覚えられて、踊り子隊の皆さんと合わせることが出来ると軽く考えていました。
しかし、いざ練習に参加してみると「腕をもっと上げて」「腰を下ろして」「鳴子はスナップで鳴らして」など、しばしば指摘され、時には個人授業も行われました。
正調は踊りの型がはっきりしているがゆえに、簡単に真似できると思いきや、鳴子 1 つにしても持ち方、鳴らし方、角度、音の取り方、膝や腰の身のこなしなど、その微妙な所作の1つひとつが美しくて、私が考えていたような単純なものでは決してなく、音楽の流れに乗って軽々と踊るベテランの演舞や微妙な間の取り方は、すぐには真似できない奥深さがありました。
たくさんの出会いがあった高知の夏
今年は「2022 よさこい鳴子踊り特別演舞」と名前を変え、規模も縮小して開催されました。
私は、練習量が足りませんでしたが、特別演舞の2日間はたくさんの方に助けて頂きながらも暑い中、倒れる事もなく皆さんと一緒に踊り切ることができました。練習当初から市役所の先輩やOBの方々に支えて頂いて、本当に感謝いたします。よさこいでの出会いがその後の仕事にも繋がり、私が主催したイベントにも協力をしていただきました。
また、多くの高知県外の方とも知り合いになり、来年のよさこい祭りでの再会も約束しました。
よさこいに対して熱い皆さんと一緒に踊れ一体感を味わえてとても楽しかったです。
高知に移住して初めての夏は私の心に深く刻まれました。