
よさこい留学体験者レポート Vol.1
2024年のよさこい祭り。「高知のチームで踊る」という夢を叶えたひとりの女性がいた。彼女の名前は、中本 扇有。よさこい移住者への密着ドキュメンタリーを通じてよさこい祭り惹かれ、大学ではよさこいサークルに入るもののコロナ禍により高知のチームで踊ることは叶わなかった。卒業してよさこいから離れていた彼女だったが「よさこい移住」の講演をきっかけに、夢が再燃する。
よさこい留学体験者レポート Vol.1 中本 扇有さん
~高知のチームで踊るという夢を叶えてくれた滞在施設~
サークルの先輩の講演で心が動いた
【よさこい留学をすることになったきっかけ】
2023年の夏、出身チームである「同志社大学よさこいサークルよさ朗」にサークルの先輩であり、よさこい移住応援隊の一人である芳村さんがよさこい移住の講演のため京都に来てくださる機会があり、参加しました。その際に高知市の移住・定住促進室の職員の方とお話をさせていただき、こうちらいふ滞在拠点「いっく」について教えていただいたことがきっかけです。
中学生の頃にテレビでよさこい留学を経て高知県に移住をされた方の密着を見て、よさこいという存在を知り、いつか高知のチームで踊りたいと思い同じ大学のサークルに入会しました。そして大学1年の夏に初めてよさこい祭りに参加しました。しかし在学中にコロナが流行し、高知のチームで踊ることは叶いませんでした。その後就職し普通の生活を送っていましたが、この講演の際に自分でも驚くほど話がすんなりと進み、今がタイミングなのだと思いよさこい留学を決意しました。
よさこいが日常の日々の中でたくさんの出会いに恵まれる
【よさこい留学をしてみた感想】
当初知り合いがほとんどいない状態で高知市に移り、チームにも誰一人知り合いのいない状態で飛び込んだので、楽しみよりも不安が大きかったです。ですが、練習が始まると同じくよさこいが好きで県外から移住してきた方と出会い、よさこい移住応援隊の方ともお会いすることでだんだんとコミュニティが広がっていき、不安はすぐになくなりました。ほぼ毎日ある練習に参加しながら、日中は高知県の様々な自然スポットや施設を訪れました。山川海がすぐ近くにあり、美しい景色に癒されていました。
よさこいに関しては、テレビで準備の様子や商店街の方の取り組みなどを見る機会が多く、本祭までの準備や街がだんだん盛り上がっていく様子を感じることができたことが印象的でした。よさこいという言葉が当たり前に通じて、休日にはそこかしこで練習の音が聞こえる環境で、まさによさこいが日常なのだと日々感じていました。
また滞在中ご縁があり、中学生の頃テレビで密着されていた方とお会いできたこともとても強く印象に残っています。そして待ちに待った本祭は、憧れていたチームで踊れている喜びと、それまで関わってくださった様々な方への感謝が溢れ、忘れられない時間となりました。
アクセスの便もよい拠点で高知を深く知ることができた
【こうちらいふ滞在拠点「いっく」で生活してみた感想】
私が今回よさこい留学に挑戦できたのは、この「いっく」という滞在拠点を知ることができた点が大きいと思っています。当初滞在先についてどうしようか一番悩んでいたからです。「いっく」は生活する上での設備が整っており、ほぼ身一つで飛び込むことができました。周辺にはスーパーや病院などもあり生活しやすかったです。私は原付バイクで生活していましたが、どこかに出かけるのにはそういった自動車などの乗り物はあった方が便利かなと思います。市内外にアクセスしやすく、高知の暮らしを体験するのにぴったりな施設だと思いました。
何よりも、一定期間滞在しその土地を知り、知り合いを増やしたりすることで、本当に移住したいと思った時の様々なハードルがグッと下がるように思いました。このような施設を紹介していただいた職員の方々に本当に感謝しています。ありがとうございました!
「また会いたい」そう思える人ができた高知はもう一つの地元
【高知市やよさこいへの想い】
数か月を高知市で過ごし、高知の皆さんは本当にあたたかい方ばかりだなと実感しました。今回はよさこいをすることが目的で高知市を訪れましたが、たくさんの人と関わる中で、結果的にこの人たちに会いたいからまた高知に帰ってきたいと思える経験ができました。
9月によさこい留学を終え大阪に帰る時には、「またいつでも帰ってきたらいいからね」と声をかけてくれる人ばかりで、11月に2か月ぶりによさこいを踊りに高知市へ行った際は「おかえり!」と言ってもらい、高知が自分にとってもう一つの地元のような存在になったことがとても嬉しく思いました。よさこいがつくる繋がりはとても素敵なものだなと強く実感しました。高知市、そして高知県の魅力がもっとたくさんの人に広まったら良いなと思っています。