本文
大川筋武家屋敷資料館(旧手嶋家住宅)
施設情報
780-0052
高知市大川筋2丁目2-15
写真
大川筋武家屋敷資料館
(旧手嶋家住宅)
解説
手嶋家は掛川から山内一豊に従って入国し、山内家に御馬廻役として仕えました。その知行は250石で、禄高からみると上士の中では中級程度の武士であったようです。絵図によると、1746(延享3)年には大川筋に屋敷を構えていたようです。旧手嶋家住宅の敷地内には主屋と長屋門があり、主屋は玄関の間・座敷・裏座敷・土間・台所に分けられます。「座敷」は「玄関の間」から続く「次の間」を備えた10畳の広さで、南面の畳縁に付書院を設置する格式を重んじた接客座敷として、長押を廻すなど本格的な造作をしています。場所によって分けられますが、長押には六葉・果実・昆虫類型の釘隠し金具を飾っています。この他、各所に「くぐり戸」が設けられ、接客用の空間と日常的に家人が使う空間を分けています。長屋門は南正面にあり、屋敷の表門となっています。建物の桁行中心より西に一間寄り、窓口二間を門構えとし、門構えの東三間と西一間は使用人が暮らしていた畳部屋であったようです。