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珊瑚の加工作業も見学可能
先代が昭和40年に創業し、昭和48年に「高知サンゴ工房」として桟橋通店を設立。二代目の平田勝幸さんは貴金属加工もされており、平成5年には彫金工房を併設して現在に至る。職人歴50年の小川末吉さんが製作する「玉菊」(写真)は幾重にもなった花びらの緻密な彫りにしばし目が奪われる。他にも伝統的な匠の技による「風林花」(ペンダン ト、根付け)、華やかな趣きの「はまなす」(ブローチ)など、本物志向のジュエリーから気軽に装えるアクセサリーまで、多種多様な宝飾品や工芸品を販売。また、現在は採取困難と思われる希少性が高い大きな原木に、圧倒的な彫刻が施された歴代の珊瑚コンテスト受賞作品も展示されており、まるで珊瑚美術館のようでもある。
平田 勝幸さん
珊瑚は思い通りにいかないところが魅力です。原木は一つ一つが異なり、それをどう活かすかは職人の腕とセンス。加工に使用する工具も職人が自分で鋼を削って作ります。店内には実際に作業している工房もありますので、ぜひ一度見に来てください。
連絡先・販売場所 高知サンゴ工房
高知市桟橋通 4-7-1
Tel.088-831-2691
http://www.kochi-sango.com/
丹精込めて製作している職人の小川さん。
作業場には形や色が異なる原木、細かな工具などが並ぶ。