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高知の空に映える、鮮やかな色
糸の染色を生業とし、その傍らでフラフやのぼりの製作を始めた三谷八郎氏は、現代表・三谷隆博氏の祖父にあたる。当時はおめでたい鶴・亀の図柄が多かったが、高知市内の絵師に師事し、桃太郎や金太郎、那須の与一など勇壮な絵をフラフにした。今もその下絵を元に、3人の職人たちが色鮮やかに染め上げる。
ハチロー染工場のフラフの特徴は、その色づかいにある。原色を多用し、「遠くから見てもパッと映えるものを」と、高知の空の青さに負けないビビッドな色合いがハチロー流。近年のよさこいブームでフラフが全国に知られるようになり、チーム旗の注文も受ける。鮮やかなフラフはチームの士気を高め、踊りを盛り上げている。
三谷 隆博さん
最近は室内用のミニフラフが人気で、県外の方からもご注文をいただきます。健やかに育ってほしいという願いを込めて、一枚一枚丁寧に作っています。フラフは地域の宝でもあり、5月の空にフラフがはためく土佐の原風景を守っていきたいですね。
連絡先・販売場所 (有)ハチロー染工場
香美市土佐山田町楠目76
Tel.0887-53-2276
http://www.hachiro-some.co.jp/
背景に大阪城がそびえる人気の図柄「豊臣秀吉」。