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世界に一枚だけのオリジナル
古くから着物の型染めを生業とし、今も注文に応じて振袖や訪問着の染めを手がける鍵山染工場。着物を作りながらフラフの製造も手がけ、地域の文化を継承してきた。京都で染色を学んだという鍵山長大氏は、その三代目となる。
昔からフラフは幼子の災厄 を肩代わりすると言い伝えられています。鍵山さんは子どもの健やか成長を願い心を込め制作しているという。金太郎が鯉を抱く絵柄が人気だが、10年ほど前から「自分だけの一枚」を求めてくる人が増えた。
鯨に乗る金太郎、サーフィンをする長宗我部元親、子どもの似顔絵など、要望に応えてさまざまなオリジナルフラフ・のぼりを受注生産し1枚1枚に、「その子のために」の思いを込める。
(写真は、サーフィンが大好きなお父さんからの注文。)
鍵山 長大さん
フラフは男の子のお節句を祝うものですが、子を思う気持ちは女の子も同じ。お雛様だけでなく、女の子もフラフを揚げていいと思うんです。デザインはまだこれからですが、高知の空に女の子の名前がはためく未来のことも考えています。
連絡先・販売場所 鍵山染工場
香美市土佐山田町楠目1500
Tel.0887-53-2348 Fax.0887-53-3056
金太郎、桃太郎など定番の絵柄もある。