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同じものが二つとない手づくり品
もとは材木屋を営んでいた吉川家。染物は、初代が赤岡町に滞在していた絵金に師事したことに始まる。生業として染物屋にしたのは三代目で、今は五代目の吉川毅氏がその伝統的な染色技術を継承し、平成23年には「土佐の匠」に選ばれた。染料と顔料を使い、手染めと手描きを合わせて鮮やかに染め上げるフラフに、男の子の健やかな成長を願う気持ちを込める。現代の住まいの事情を考慮して、小さなタペストリータイプも手がける。雄雛と雌雛が仲良く並ぶタペストリーは、吉川氏が自身の娘の節句を祝って作ったのを機に商品化した。
主に受注生産で、名入り・ 家紋入りのフラフやタペストリー、オリジナルののれんな ど、客の要望に応じてさまざまな染物を作る。
吉川 毅さん
お子さんの誕生を祝い、成長を願って心を込めて製作しています。出来上がったものを見て、お客様が喜んでくださることがうれしいです。機械製品と違い、まったく同じ物は二度とできませんが、それが手づくりの味わいです。
連絡先・販売場所 吉川染物店
香南市香我美町岸本56
Tel.0887-54-2528
屋外用フラフは四布(縦4m×横7m)、
三布(縦3m×横5m)、二布(縦2m×横3m)がある。