本文
尾戸焼らしさと時代性、共に大切に
藩窯が民営化された明治時代から現在まで、五代続く窯元。四代目の庄次氏はその卓越した技術が評価され、平成13年度には「現代の名工」を、平成18年には「黄綬褒賞」を受賞。そして、現在の尾戸焼・土居窯を担う五代目の博幸氏は、平成24年度「土佐の匠」に認定されている。作業場にはギャラリーを併設しており、四、五代目の作品がともに鑑賞、購入できる。土居窯では、蹴りろくろの技術や、伝統的な絵柄も大切に守っており、茶道具、民芸品ともに尾戸焼古来の趣を持った作品が多くみられるのも魅力。その作風をいかしながら、舟徳利を小型化した一輪挿しや、気軽に使えるマグカップなど、親しみやすい製品も多く揃う。
土居 博幸さん
京都芸術短大陶芸コースを卒業後、清水焼の窯元で数年間修行。 柔らかで優しい雰囲気の作風が持ち味。「作った物がお客様の暮らしの一部となり、気に入って愛用していただくことが何よりの喜び。伝統を守りながらも、新しい物作りにも挑戦したいですね」
連絡先 尾戸焼 土居窯
高知市鴨部1311-1
Tel.088-844-1095
販売場所 尾戸焼 土居窯ギャラリー
高知市鴨部1311-1
Tel.088-844-1095
坪庭を愛でるギャラリーに作品の数々が整然と並ぶ。