本文
いつも心に、使う人目線の器作り
明治に入り、尾戸焼が一般に広まったころ開窯。現在は主に五代目の信一郎さんが作陶し、師匠であり、共に「土佐の匠」に選ばれた父・安雄さんも絵付けなどを担当。開窯当初から続ける茶道具に加え、日常使いの器も多数製作している。使う人の目線に立った器作りを心がけ、自身も茶道や水墨画を学び、作陶へ活かしているという信一郎さん。
美しさと道具としての使いやすさを兼ね備えた器は、リピーターや、県外のファンも多い。また、暮らしの器は、デザインのみに特化せず、例えばカップなら持った時の感覚や肌当たりも重視。使うたびに気分が和らぎ、食卓や住空間をさりげなく華やかに。使い込むほど味わいが増す、そんな器を生み出している。
谷 信一郎さん
30年以上の経験を持ち、平成22年「土佐の匠」に。父の安雄さんと親子二代での認定は高知初。「気軽に陶芸に親しんで」と、製陶所では一般向けの陶芸教室や、1日体験(要予約)も開催。その他カルチャーセンター、学校、保育園への出張授業も行う。
連絡先・販売場所 谷製陶所
高知市鴨部1366
Tel.088-844-4743
販売場所 はりま家本店
高知市はりまや町1-1-28
Tel.088-823-5658ほか
色彩豊かなカップ類はまた違った印象で楽しい。