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技術者を育てて備長炭の里に
研修生として2年間雇用した後、窯を持たせて独立させるシステムで生産者を増やし、生産量を伸ばしてきた上土佐備長炭組合。12年前、7基の窯からスタートし、現在30基が稼動。今後5年間で20基を増設する計画だ。
高知県、和歌山県など、全国各地でウバメガシが自生する山を丸ごと買い上げ、原木を調達。製材して生産者に分配し、焼き上がった炭は生産者ごとに選別・箱詰め・検品して出荷する。
強みは、顧客のニーズに沿った商品群。選別基準を19に細分化し、それ以外のクズ炭も30基分を集めて用途・販路を拡大してきた。近年、海外でも水の浄化に炭が注目され、百々瑛さんは「上土佐備長炭の需要はまだまだ伸びる」と生産の拡大を目指す。
百々 瑛さん
炭を焼くことはもちろん、炭の出荷や販売をする仕事、山の木を伐る仕事、土佐備長炭のまわりにはいろいろな仕事があり、生産量が増えれば雇用も拡大します。ウバメガシは伐ってから40年で再生する木。40年後まで、しっかりつないでいきます。
連絡先・販売場所 上土佐備長炭製造販売
安芸郡東洋町野根丙2681
Tel.0887-24-1911
販売場所 海の駅 東洋町
安芸郡東洋町白浜88-1
Tel.0887-23-9955
バーベキューには、火が付きやすく火力の調節がしやすい割れ炭が最適。