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炭焼き技術のあくなき探求
森本生長さんが炭焼きを始めたのは40年ほど前のこと。 森本さんの炭づくりは、科学的な根拠を大事にする。自ら原木を伐ってワイヤーに吊るして搬出し、炭焼き窯も自分で作る。原木の性質や炭を焼く温度変化など、さまざまなデータを集めて良い炭を作るための研究を続けてきた。 ちょっとした変化を感じ取り、空気の量や火入れの時間を調節するが、失敗は成功のもと。失敗の理由をしっかりと見極め、データとして次に生かす。
「炭焼きを産業として残したい」と研修者を受け入れ、自分の知識や経験を若い人たちに伝えてきた森本さん。自身は新たな技術の開発に目を向け、炭焼きの省力化を図るための窯や、パウダー状にした炭の用途開発などに乗り出している。
森本 生長さん
同じことを黙々とやるだけでなく、それに満足せずに一生探求することも大切。炭はまだまだいろんな可能性を秘めています。技術を追求し、新たな用途・販路を開拓することで、需要を伸ばしていけると思います。若い人にも受け継いでいきたいです。
連絡先・販売場所 合同会社 炭の森生
室戸市羽根町甲2085-1
Tel.090-6280-6304
大きな木を割って焼いた「特割」。
通常は、湿度の低い保管庫に入れて保管する。