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海外発注も受ける地域の鍛冶屋
「小学5年から親を手伝い、それが鍛冶屋への弟子入りみたいなもの」というからキャリアはすでに半世紀以上。工場には数えきれない型やたくさんの注文用紙が置かれている。包丁専門の鍛冶屋が廃業するにつれ、梶原さんへの注文はどんどん増加。自由な形を作られるのが土佐打刃物の特長だが、その要求に応えられる人も減ってきているそうだ。最近では海外からの注文も多く、2、3年待ちも少なくない。要求も多彩で本人すら「何に使うのだろう?」 と思いながら打つものもあるそうだ。「常に心掛けていることは、しっかり均等に鋼が出ていること。一瞬、一作業が勝負なのです」。趣味はマラソン。本年だけで100キロマラソンを4回挑戦。
梶原 務さん
信用が第一。一枚ずつきっちりと作るように心がけています。問屋さんにも思ったようになっていなかったら必ず言ってもらうようにお願いしています。ちなみに包丁は使うたびに、ふきんでしっかり拭くと長持ちします。
連絡先 梶原刃物製作所
香美市香北町美良布1359番地
Tel.0887-59-4440
販売場所 土佐打刃物屋 https://www.utihamono.com/ほか
鰹専門包丁と、うなぎ包丁。
手の大きさや切るものによってさまざまな形に対応できる。