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世界に向かう土佐和紙の力
平安時代から始まった、浜田家の和紙の歴史。現在、その名のとおり兄弟で土佐和紙の伝統を守り、新しい和紙の可能性を探る。兄の洋直氏は世界一薄い土佐典具帖紙を、弟の治氏は美しい文様が浮き出る「落水紙」を作る。
紙漉きは、祖父の浜田幸雄氏に学んだ。「かげろうの羽」 と呼ばれる0 .03ミリの土佐典具帖紙を漉く技術は、国の重要無形文化財に指定され、 それを継承するのは浜田洋直氏のみ。土佐典具帖紙のしなやかさと強度は他に類がなく、明治の頃にはタイプライター用紙として作られたが、現在は美術品の修復紙として世界中で使用されている。
土佐和紙の魅力をアーティスティックに表現し、紙の常識を超えて衣食住の新たなプロダクトに展開する浜田兄弟和紙。伝統の力を、新たなモノづくりのエネルギーに変える。
浜田 洋直さん
今土佐和紙には、紙だけど紙ではない表現ができる魅力があります。繊維がからまりあってできている特性を生かして、やわらかくも硬くもできるし、 平面や立体などいろいろな表現ができる。土佐典具帖紙も含め、土佐和紙の新たな用途を確立し、次の世代につなげていきたいですね。
ホームページ http://www.hamadawashi.com/
土佐典具帖紙(白)のみ、hamadawashi online shopにて販売
斬新な発想で和紙の可能性に迫る。