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家族経営協定

 日本の農業は家族経営が一般的ですが,農業を取り巻く社会環境が変化していく中で,家族間であっても個人の役割や責任を明確にし,将来に希望を持てる農業経営が求められています。
 労働時間や休日,農作業や生活における役割分担,報酬など,また将来の目標などについて家族で話し合い,きちんと文章化したもの,これが「家族経営協定」です。
 「家族だからそんな…水臭いことを」と言う方も多いでしょう。しかし,家族だからこそ,快適に,将来への夢をもって働くことができるルールが必要ではないでしょうか。

☆どんなことを決めるの?

経営方針の決定        農業経営の将来像,そこに至る具体的な過程,家族個々の役割分担など

労働条件の整備        毎日の労働時間,休日や給料,ボーナスなど

中・長期的な経営計画    経営資産を後継者に譲る時期,老後の暮らし方など

これらは一例であり,家族毎の特徴に当てはめて考えてみて下さい。

☆どんなタイミングで?

  • 後継者に経営を譲るとき
  • 経営規模を拡大したいとき
  • 認定農業者になるとき
  • 女性が農業者年金に加入するとき      

☆どんなメリットがあるの?

  • 経営資金が借りやすくなります(各種制度あり)
  • 農業者年金保険料の軽減制度があります
  • 仕事に対するやりがい,個々の責任が生まれます
  • 協定書に労働条件が明示されることから,後継者が就農しやすくなります
  • 効率的経営になります。