高知市上下水道局本庁舎移転基本構想の改定について

　高知市上下水道局本庁舎移転基本構想を策定しました。
　この基本構想は，局本庁舎が抱える南海トラフ地震発生時の課題や，建築後35年が経過している建物や設備の老朽化，ユニバーサルデザインへの対応，省エネルギー技術の導入等の課題を踏まえ，新庁舎の基本となる理念や機能等の考え方を示したものです。
　今後，市民生活に欠かすことができない重要なライフラインを支える庁舎とするため，この基本構想を基に新庁舎の移転に取り組みます。

[基本構想策定までの経過]

　現在の局本庁舎は南海トラフ地震発生時，津波浸水とその後の長期浸水により，40日以上庁舎機能が喪失する状況が想定されることから，上下水道局では平成23年度から局本庁舎の移転に向けた検討をおこなってきました。
　その後，市本庁舎の建設計画や下水道事業との組織統合等により，検討作業は一時中断していましたが，大規模災害等への対応として平成20年から工事を継続している送水幹線二重化事業も最終工区のみとなったこと等から，平成30年度から再開し，令和元年9月から「高知市上下水道局庁舎移転検討委員会」で検討を重ね，令和2年6月に基本構想を策定したものです。

[基本構想改定の趣旨]

　新型コロナウイルスの感染の拡大を受け，政府から新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されました。高知市においても感染拡大の防止と社会経済活動の維持の両立を持続的に可能としていくため，「新型コロナウイルス感染症に係る高知市対処方針」が策定される等，新型コロナウイルス感染症に係る様々な対策を進めています。新庁舎においてもその対策を着実に実施し，感染拡大を予防する「新しい生活様式」が定着するよう，新型コロナウイルス等の感染症の感染拡大防止対策の導入を目指し，令和2年9月に基本構想を改定したものです。