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高知と日本酒
「高知と日本酒」
1 高知の酒の特徴
高知にはカツオのタタキに代表される、新鮮な魚や肉、野菜を使った豊かな食文化が根づいています。美味しい料理に合わせるお酒が美味しくなければ食事が台無しですよね。
元々高知は日本酒に適した米が育ちにくかったことから、良質な酒造りが難しいとされていましたが、宴好き、お酒好きの県民の欲求と、それに立ち向かった酒蔵が長い年月をかけ、料理の味を引き立てる食中酒を昇華させてきました。
食事の邪魔をせず、キレがあり料理の味の輪郭や深みを引き立てる淡麗辛口が高知の代表的な日本酒です。
2 酒文化
宴とお酒が大好きな高知の人々。様々な宴会文化が醸成されました。
中でも「おきゃく」という文化があります。おきゃくとは「宴会」のこと。しかし、単に飲むだけではなく、地元に根づいた“お酒を楽しむための文化”です。古くは家庭で親戚やご近所の方を招いて行う宴会など、特別なときに親類や友人、近所の人々を招いて開く宴会のことを“おきゃく”と呼ぶようになったとされています。
現代より娯楽の少なかった時代、おきゃくをすることで家族やご近所さんとのつながりを深めていたようです。
また、高知市の中央公園では、毎年「土佐のおきゃく」と題したイベントが開催されており、期間中は中心市街地全体が「食」・「酒」を中心に「音楽・踊り」や「アート・カルチャー」など趣向を凝らした様々なイベントが開催されます。
3 高知の酒蔵
高知県には18もの酒蔵が存在しています。
更に蔵ごとで個性がわかれており、飲み比べるとはっきりと違いがわかります。
4 近年のトレンド
すっきりした淡麗辛口だけでなく、最近は「CEL24」という酵母を原料に造られた土佐酒が日本のみならず海外で人気になっています。このCEL24を使ったお酒、これまで高知の蔵が磨き上げた淡麗辛口とは異なる味わいです。一般的にはリンゴのフルーティーな香りとしっかりとした味わいが特徴で、白ワインのようだとされていますが、甘すぎない味わいなのが土佐酒らしいです。
5 インタビュー
【近藤酒店】
時代の移り変わりに伴い地元の酒屋さんが少なくなった今日この頃、現社長の祖父から80年以上続く酒屋である近藤酒店にインタビューしました。
様々な地酒を扱い、社長が「うまい」と太鼓判を押した酒しか扱わないこだわりに加え、事業者の人情と確かな地酒に対する知識から、地元のみならず県外からも来店するファンがいるとのこと。お酒好きがこぞって来店する人気の秘訣を探りました。
まず第一に、お酒の保管に細心の注意を払うとのこと。最高の状態で飲んでいただきたいのは酒蔵も酒屋さんも同じ。酒蔵の思いを実直に受け止め、専用の冷蔵ケースなどを用いて味を落とさない工夫をしています。
また、長く営んでいる秘訣を伺うと、「1つ1つのことを大事にする」との回答が。何事にも手を抜かず確実に行い、お客様一人ひとりに真摯に、真正面から向き合うお姿はとても好感が持てました。
当該事業者は県内のすべての酒蔵のお酒を取り扱える数少ない酒屋さんであり、その理由が垣間見えた瞬間でした。
「お酒は生活に彩りを与えてくれる」とご主人。日常から祝いごと、贈答まで、さまざまな用途で飲まれる日本酒。お酒を受け取った方が喜んでもらえるよう心を込めた対応をされており、その仕事ぶりは発注ごとに手作業で行う梱包にも表れています。輸送中に割れないよう、非常に丁寧な梱包がされており、さらに美味しいお酒を最高の状態で召し上がってもらうため、ご寄附から最短日程での発送を行っています。お酒を発送して終わりの関係ではないことがよくわかります。
現社長と奥様、息子さん、お孫さんと、親子3代で紡ぐ地元密着の酒屋、近藤酒店。ご来店の方でも、寄附いただいて配達する場合でも、変わらず真心のこもった接客を心がけています。
6 日本酒の返礼品
日本酒の返礼品は各ポータルサイトからお申込いただけます。
・さとふる
・ふるなび