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清流のシンボル「アユ」と「カワシオグサ」
No.112 清流のシンボル「アユ」と「カワシオグサ」
ほぼ週刊鏡川 2014.8.18
今回は,アユの成長の妨げとなるカワシオグサの繁殖状況と除草作業について,報告したいと思います。
「鏡川環境保全の会」では,毎年アユの生育の妨げとなる「カワシオグサ」の繁殖状況調査を行っています。
このカワシオグサは,アユの餌となる川床の石に生えている微細な藻を覆うように繁茂してしまうので,アユの良好な
餌がなくなってしまいます。
今年もそのカワシオグサが大繁茂!
その原因としては,上流から砂れきの流入量の減少や,比較的大きな出水が少なかったこと等により河床の砂れきが
攪拌されず,河床が長期間固定化したせいではないかと言われています。
調査は,2月に1回目を,そして6月と7月に2回目と3回目を実施しました。2回目の調査に同行させていただきました。
たしかに岩に貼りつくように長いアオノリのような草がたくさん生えていて,浅瀬では,カワシオグサが生えていることが
すぐ確認でき,川の色が全体的に緑がかった感じに見えました。
それでも今年のカワシオグサは,昨年より短めとのこと。鏡ダムより下流の「コウ滝(城ノ平運動公園先)」や「高知市
鏡庁舎」,「鏡文化ステーションRIO」付近で多く発生している状況でした。
川全体にカワシオグサが繁殖している状態
この調査結果に基づき,後日カワシオグサの除草作業をするとのことで,またまた私も同行させていただきました。
除草場所は,「コウ滝(城ノ平運動公園先)」と「高知市鏡庁舎」付近の鏡川です。
前回見たときよりも,カワシオグサが成長していて,川の色がますます緑がかっていました。
作業は,「鏡川環境保全の会」の方5名とボランティアの方2人も加え,総勢7人で行いました。(私たちも含めると
10名です)
除草範囲を決めて,みんなデッキブラシを片手に川の中に。私も河岸近くで,作業のお手伝いをさせていただきました。
川の流れがけっこう速い中で,腰まで川に入り,顔を水の中につけ,カワシオグサの状況を確認しながらの作業。
そのうえカワシオグサが岩にこびりついていて,なかなか力のいる作業でした。
腰を曲げた状態での作業は,かなり腰に負担が。。。
午前中で2箇所の除草作業を行いました。デッキブラシで根気よくこすっていると少しずつきれいに!
「デッキブラシ」もカワシオグサに負けず,よく頑張りました!
「鏡川環境保全の会」は,今後も継続的にカワシオグサの繁殖状況を確認していくそうです。
今日の活動に参加させていただき,高知市のシンボル鏡川の清流保全は,いろんな方の活動で支えられている
ことを実感しました。ほんの少しですが,私もお手伝いできてよかった!
「鏡川環境保全の会」の方,そして偶然釣りに来ていて,お手伝いしてくれた方々。本当にお疲れ様でした。