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鏡川産卵場整備
No.115 鏡川産卵場整備
ほぼ週刊鏡川 2014.11.11
【トリム堰】
高知市では,清流のシンボルである天然アユの100万尾遡上を目指し,毎年「鏡川清流保全環境調査(アユの遡上
調査)」を実施しています。
今年の調査結果では,河床形態の変化により,アユの産卵場として利用可能な瀬が縮小しているため,天然アユ
生息数の増大のためには,現状残されている瀬の維持及び拡大が必要不可欠であるとの報告がされました。
今後,関係機関と協議をしながら,対策を検討していくようになりますが,その一つとして,鏡川漁業協同組合により,
鏡川の産卵場整備が実施されましたので,その報告をしたいと思います。
【整備前】
中州が形成され,川岸には雑草も生えています。
産卵場整備は,10月31日(金曜日)に実施されました。
例年,仔アユの生存率が高い有効的な産卵場が形成されるトリム堰直下の下流では,8月からの台風等の洪水で
運ばれてきた砂礫が堆積したことにより,川の中ほどに中州が形成され,産卵場となる瀬が大幅に減少していました。
そこで,水深が15cmから20cmになるよう,ブルドーザー1台とショベルカー1台を使用し,河床の整備を行いました。
1匹でも多くのアユが産卵し,仔アユが浦戸湾まで無事流下してくれることを願いながら,昼過ぎには産卵場整備は
終了しました。
【整備後】
中州も川岸に生えていた雑草もきれいに取り除かれました!