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仔アユの流下調査
No.121 仔アユの流下調査
ほぼ週刊鏡川 2014.12.1
【ふ化したばかりの仔アユ】
全長5mmから8mm程度で透明です。
今回は,11月17日の産卵場調査(No,119)に続き実施した仔アユの流下調査の速報についてご報告します。
調査は,11月27日(木曜日)の日没前の15時30分から2時間間隔で翌日の5時30分までの計8回,廓中堰,トリム堰,
新月橋の3地点で行いました。
まず,各地点に設置したプランクトンネットにより仔アユを採集し,その個体数を計数します。そしてその計数値から
河川水1平方メートル当たりの採集密度を算定し,さらに採集した仔アユの体長を測定するとともにその卵黄の吸収程度
を記録していきます。
【調査の様子】
口径50cm,網目0.3mmの円錐形のプランクトンネット
今回の調査結果では,仔魚の採集密度は上流側の廓中堰とトリム公園では低く,下流側の新月橋で圧倒的に高い
状況であり,特に新月橋における21時30分の採集密度は,かなり高いとのことでした。
ふ化した仔アユは,卵黄を吸収しながら,3日から4日で浦戸湾まで流下します。寒い冬は,浦戸湾でプランクトンを
食べて過ごし,春になると浦戸湾から川に遡上していきます。
今回,新月橋で仔アユの採集密度が高かったことは,トリム堰下流側等で産卵された卵が無事ふ化し,仔アユが流下
しているということではないでしょうか??
浦戸湾まであと少し!頑張って欲しいものです。
今回の調査結果については,来年2月頃に出る予定です。
【親アユ】