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ヒキガエルの青木さん
No.129 ヒキガエルの青木さん
ほぼ週刊鏡川 2015.3.9
【先生と同居している今年5歳の青木さん(ヒキガエル)】
先生の家に来た時は,まだ親指くらいの大きさだったそうですが,
たくさん餌をあげて,今では両手からあふれるほどの大きさに!
今回は,少し鏡川から離れて,3月7日(土)に実施した自然環境学習会「高知のカエルのお話~ニホンアカガエルを
知っていますか?~」についてご報告します。
当日は,あいにくの雨でしたが,会場はたくさんの親子連れでいっぱいでした。
講師は,四国自然史科学研究センターの谷地森秀二先生です。
みなさんは,高知県に生息しているカエルを知っていますか?
高知県には,「ヒキガエル」,「ニホンアマガエル」,「カジカガエル」,「シュレーゲルアオガエル」,「ヌマガエル」,
「ウシガエル」,「ツチガエル」,「トノサマガエル」,「ヤマアカガエル」,「タゴガエル」,「ニホンアカガエル」の全部で
11種類のカエルが生息しているそうです。
そのうち,「ニホンアカガエル」と「ヒキガエル」は,近年の水田周辺の水路がコンクリート製になったことにより,生息
域が分断されてしまったことや冬場の田んぼに水をはらなくなったことなどの環境の変化により,生息数が減少して
いるそうです。
【ニホンアカガエル】
体長3cmから4cmで赤茶色のカエルだそうです。高知市では池地区だけで生息が確認されています。
カエルが生息できる場所は,
(1) 水場と陸地がセットになっていること
(2) カエルが食べる小さな生きものがたくさんいること
(3) カエルを食べるいろいろな生きものがいること など自然が豊かな場所であることが大切だそうです。
学習会では,それぞれのカエルの鳴き声を聴いたり,カエルの生態について,先生の軽快なトークに笑い声も聞こえ
たり,そして,大きなヒキガエルの青木さんを手に乗せるコーナーも!子どもたちは,ドキドキしながらも大興奮!
最後の質問コーナーでは,飼育する時に気をつける点や子どもながらのするどい質問などたくさん質問が出て,学習会
は,あっという間に終わってしまいました!
先生のお話は,カエルに興味がない人でも思わず聞き入ってしまう内容で,実は私・・・カエルが大の苦手で触ったこと
がなかったのですが,学習会の後には,何だかカエルがかわいく見えてきてしまいました!
みなさん。これからカエルの活動時期になるそうですよ。
カエルの検索表を見ながら,11種類のカエル(カエルの検索表 [PDFファイル/469KB])を探してみませんか?